迷子の瑠璃ウサギ

・◆・◇・ 人生に 迷い迷って幾星霜 ・◇・◆・

神仏分離の動乱

戦費の蓄積→藩は財政難→金のかかる僧侶を養えない→有害無益な存在→廃仏運動
*幕末の危急を救う理論として、仏教は指導的な役割を果たし得なかった。

仏教は伝来のはじめから国家権力と結びつき、その庇護のもと権力の座をほしいままにして来た為、
パトロンを失うと、沈滞した中で生きなければならなかった。

明治政府は、民間信仰も歴史上の人物も神話伝説も全て神社の社格組織の中に組みこみ、
天皇を頂点にいただくという、神社の階級性を作り上げ、
それぞれの神社に奉仕する神官を官吏として組織化した。

天皇制確立の手段に神社が使われた結果、神道は国家の祭儀だけを司り、宗教本来の機能を失った。
民衆は、ご利益をさずけてくれる神を他の世界で求めることになり、教派神道が開花した。